アンケートという言葉
アンケートということばを良く聞きます。
何らかのサービスをする際、
サービスを受ける側の需要や要望を聞くために行われますが、
この言葉、要注意です。
みなさんはこの言葉を英語と思っている方が多いかもしれません。
しかし、実を言うとこれは英語ではありません。
フランス語です。
enquête、英語ではinquiry(問い合わせ・質問)になります。
日本語で言う「アンケート」の意味では’a questionnaire’が妥当な訳語でしょう。
事例その2-「バイト」
似たような言葉に「バイト」という言葉があります。
学生さんやフリーターさんには馴染みの言葉でしょう。
しかしこれも要注意です。
この言葉も英語ではありません。
本来はドイツ語でarbeiten、「働く」の意味です。
発音すると「アルバイテン」ですが、
これを短く省略して「バイト」という言葉が一般的になり、
外来語として定着しました。
英語だと’part-time job’という言葉が使われます
カタカナ言葉≠英語
このような一見英語と思えるような言葉でも、
実はフランス語やドイツ語というケースはよくあります。
というのは戦後、英語が国際的な言語として使われるようになる前は、
日本ではフランス語やドイツ語が使われ、
知の最先端を担う大学生などが使って、
広まったという経緯があります。
ですから、英語で話す際にデフォルトで、
「英語だから大丈夫だろう」
と思って英語圏の外国人の人に話すと、
‘What does it mean?'(どういう意味ですか?)
というような顔をされかねません。
注意が必要です。
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