通訳という仕事
通訳というと、このブログを読んでいらっしゃる方にとっては、
「雲の上の人」
という存在かもしれません。
しかし、自分が曲がりなりにも逐次通訳などの仕事を多少するようになって感じたことは
「安心してください。通訳も全部が全部完璧ではありません。」
ということです^^;。
通訳の現場という修羅場
通訳の仕事の場合、事前に対象となる分野の資料などがあれば良いのですが、
それがなく下調べがほとんどできない場合や、
直前になって100ページ程度の資料が送られて来て、
「あと1時間でこんなに読めるわけないでしょう」
と言いたくなるような場合もあります。
また英語を話す話者の母国語が英語でなくて外国語として英語を話すケースでは、
母国語のアクセントというかクセが入って非常にわかりにくいこともあります。
ネィティブスピーカーですら、聞き取りにくい人もいます。
日本人でいう「滑舌の悪い人」です。
さらに困るのが早口な人。これも、
「え、今なんで言ったの?」
って疑問符が何個がつく間にもう先に進んでいってしまいます。
そして通訳する環境自体が聞き取りが非常に困難な場合もあります。
自分が体験したのは鉄工所の現場で研磨の専門機械に関する通訳案件でしたが、
金属を削る爆音で話者の声を聞き取ること自体が困難そのものということもありました。
失敗だらけ
そんな中で通訳を担当する人間は
「失敗だらけ」
「ああ、これでもう仕事来ないな」
「穴があったら入りたい」
というようなえもいわれない敗北感に悩まされることしばしばです。
専門家である通訳ですら、このザマです。
ですから専門家でもないみなさんが間違えるのは当たり前。
通訳も場数を踏んで経験を積み、そのスキルに磨きがかかります。
みなさんも間違いを恐れずトライしてみてください。
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